北朝鮮兵亡命、監視カメラの死角に入り位置確認遅れる

監視カメラが捉えた緊迫の亡命劇

 南北軍事境界線(MDL)上にある板門店の共同警備区域(JSA)で13日に発生した北朝鮮軍兵士の亡命はどのようにして起きたのか。事件は、午後3時14分に韓国軍JSA状況室の監視カメラに北朝鮮側の板門閣前を素早く移動する北朝鮮軍の兵士3人が映ったところから始まった。1分後、板門閣西側にある北朝鮮軍の見張り所に向かって軍用ジープ1台が突進してくる様子が捉えられた。しかし、このジープは軍事境界線の北側10メートルの地点で排水路に車輪がはまって止まった。韓国軍の関係者は「亡命した兵士はジープでそのまま韓国側に越境しようとしていたようだ」と述べた。

 ジープが止まると、兵士は車から降りて軍事境界線の南側に向かって走り始めた。板門閣の方から走ってきた北朝鮮軍の兵士4人が亡命者を追跡し、AK47小銃や拳銃などで40発を発射。監視カメラで状況を見ていた韓国軍は、亡命者が軍事境界線を越えて韓国側に入ったことは確認したが、監視カメラの死角になってしまったため位置の把握が遅れた。3時31分ごろ、韓国軍は熱画像監視装備を動員して兵士が倒れている位置を確認。こうした状況は2分後に合同参謀本部(合参)に報告され、3時34分には合参議長と韓国大統領府(青瓦台)に伝わった。韓国軍が亡命した兵士の身柄を確保したのは午後3時56分だった。合参の関係者は「JSA大隊所属の幹部3人がほふく前進で接近し、倒れている兵士を20メートルほど引きずって、(韓国側の)『自由の家』の後方に移動させた」と話した。

梁昇植(ヤン・スンシク)記者
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