韓国アイドル連続脅迫、カナダの韓国系男性か=東京でも爆破予告

韓国アイドル「Apink」のイベントで30回超の爆破予告
22日には東京・中野の会場でも

 22日午後、東京・中野警察署に「(韓国のガールズグループ)Apinkのコンサートが開催される『なかのZERO』大ホールに爆弾を仕掛けた」と脅迫電話があった。会場には警察官数十人が投入された。爆発物は見つからなかったが、イベントは1時間近く開始が遅れた。先月行われたApinkの台湾・香港コンサートでも同様の脅迫電話があり、会場で爆発物の捜索が行われた。

 Apinkに対しては、今年6月から「イベント会場を爆破する」などの脅迫が30回以上も続いている。国内・国外を問わず、Apinkが行くあらゆる場所に脅迫電話が掛かってきている。韓国国立科学捜査研究院が音声ファイルを分析したところ、脅迫電話は全て同一人物がかけていることが分かった。電話番号を追跡した結果、容疑者はカナダ在住の韓国系米国人の男(31)であることが確認された。男がなぜ脅迫をし続けるのかについては分かっていない。男は今年6月、インターネットメディアとのインタビューで「Apinkのファンだが、テレビでメンバーが他の男性を紹介されて会う場面を見て怒りを覚えた」と話した。

 ソウル・江南警察署は7月、警察庁を通じ、カナダのインターポール(国際刑事警察機構)に捜査協力を要請。インターポールの国際手配レベルの中で最も強力な「赤手配書」が出された。通常この「赤手配書」は殺人・強盗などの重犯罪に対して適用される。現在、韓国の司法当局はカナダ政府に対する犯罪人引き渡し請求の準備を進めている。だが、準備が遅れており、カナダ警察も容疑者の身柄確保に積極的に乗り出せない状況だ。

 容疑者の検挙が遅れていることから、被害は雪だるま式に膨らんでいる。脅迫電話があるたびに警察が何十人も動員され、イベントは遅延や場所変更を強いられる。Apinkの所属事務所は、脅迫が続いていることを受け、Apinkの全スケジュールを警察に事前に伝え、イベント会場の点検を実施している。所属事務所側は「メンバーと事務所スタッフは度重なる脅迫に心身とも疲れ切っている」と話した。

イ・ボルチャン記者
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