文大統領国賓訪中、韓国大統領府は「冷遇論」火消しに躍起

 金顕哲補佐官は「(韓国経済が)2.8%成長すれば、THAAD(問題)解消によりさらに0.2ポイント成長して3.0%成長するという基盤を今回整えた」と述べた。「なぜあえて年内に中国を訪問しなければならなかったのか」という質問に、同補佐官は「THAADによる経済的損失は1日300億ウォン(約30億円)だった。その損失を考えると、今回の訪中は非常にうまくいった」と答えた。

 韓国国内で「冷遇論」が浮上すると、大統領府は16日から現場でインターネットを通じて写真を提供し、早い段階から火消しに乗り出していた。大統領府はこの過程で、文在寅大統領が中国・重慶に到着した15日、重慶の夜景の写真を掲載し、「重慶ではいつもは夜に明かりを消しているが、文在寅大統領の訪問に合わせて都市を明るく照らして歓迎した」として洪崖洞一帯の写真をアップした。この説明だけを読むと、重慶は普段は夜、明かりを消しているものと解釈できる。ところが、大統領府のフェイスブックには「重慶はいつから夜間に明かりを消すようになったのか。普段と同じであることは分かる人には分かる」「外国の話だからと言ってうそをついてもバレる」と批判の書き込みが相次いだ。重慶は洪崖洞をはじめ夜景が有名な都市だ。こうした批判が相次ぐと、大統領府は17日、「実際に重慶は夜景が非常に有名だが、夜10時になるとすべて消灯となる。しかし今回は韓国大統領が通り過ぎるまで明かりをつけておくようにという話があり、明るかった」と補足説明した。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者
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