文大統領国賓訪中の成果、バラエティ番組風の演出でPR

『大統領府に関する役に立たないけど不思議な雑学辞典』20日から放送

 韓国大統領府は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領訪中時のエピソードを取り上げたソーシャル・メディア放送を20日から2回にわたり放送することを決めた。大統領府は18日、フェイスブックなどを通じ、「『大統領府に関する役に立たないけど不思議な雑学辞典』を放送します。グルメ・コラムニストのファン・ギョイクさんが司会進行を務めるほか、大統領府の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官、朴洙賢(パク・スヒョン)報道官、チョン・ヘスン・ニューメディア秘書官、シン・ジヨン海外メディア秘書官が出演して、とてもクールで率直な訪中の裏話をお聞かせします。放送迫る」と予告した。

 大統領府は訪中直後から「韓中首脳会談は成功だった」と主張するために記者懇談会・記者会見・インターネット放送などあらゆる方法を取っている。今回の放送は、これらに加えて、バラエティー番組をまねた番組名でPR放送をするというものだ。『大統領府に関する役に立たないけど不思議な雑学辞典』という番組名は、tvNで放送されているバラエティー番組『知っていても役に立たない不思議な雑学辞典』になぞらえてつけたものと見られる。大統領府は17日にも、ソーシャル・メディア放送『11時50分大統領府です』で30分以上にわたり文在寅大統領の訪中成果を伝えたほか、翌18日もソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に『中国国賓訪問Bカット』として鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長がカップラーメンを食べている写真など私的な未公開写真を披露した。

 大統領府はこのところ、既存のメディアを通して文在寅大統領支持者を対象にした国政広報方式を相次いで活用している。同大統領の熱狂的な支持者たちは、大統領府のSNSに「『「キレギ」(日本語で言えばマスゴミ、記者とゴミを表す韓国語の略語)は無視して直接コミュニケーションするチャンネルをフル稼働させてほしい」というコメントを寄せている。

朴国熙(パク・ククヒ)記者
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