【萬物相】「文大統領の誕生日」広告

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の誕生日(1月24日)をおよそ半月後に控えて、支持者らがソウルの地下鉄駅にお祝いの広告を出した。「文大統領を応援する女性たち」だとして「moon_rise_day」というツイッターのアカウントを作り、推進した。光化門・高速ターミナルなどソウルの地下鉄駅10カ所に1カ月間出すという。光化門の広告に記された掲示者名は「熱帯果実愛好家の会」だった。費用は1300万ウォン(約136万円)ほどかかるという。この広告に拒否感を示す人もいたようだ。主催側が自ら、11日に「ソウル・メトロ側に、この広告を撤去して欲しいという趣旨の陳情が激増している」として、支持者に電話を督励した。すると12日午後には、公社側が「(広告を)撤去を求める陳情が100件ほど、そのままにしておけという要求が1900件ほどになる」と発表した。

 ソウル交通公社の広告物審議規則には、「政治的中立性を損なう恐れがある場合には制限する」という条項がある。誰かに伺いを立てて、広告を出すことにしたのだろう。広告をめぐっては、与党内にも「余計な『偶像化』という非難みたいなものを生みかねない」と言う人々がいるという。都心に大統領・首相の誕生日を祝う広告が登場する国がどれほどあるかは分からないが、独裁時代を経験した韓国でもなじみがないというのは事実だ。

権大烈(クォン・テヨル)論説委員
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 【萬物相】「文大統領の誕生日」広告

right

あわせて読みたい