北非核化交渉 実現すれば核兵器の検証作業が課題に=韓国専門家

【ソウル聯合ニュース】4月末の南北首脳会談と5月の米朝首脳会談を機に北朝鮮の非核化関連の交渉が本格化すれば、北朝鮮が既に保有しているとされる核兵器の検証や廃棄問題が新たに交渉のテーブルにのると予想される。

 これは過去の北朝鮮核問題を巡る交渉と比べ、最大の相違点の一つになりそうだ。

 韓国の専門家らは、既に10~20個程度確保されているとみられる北朝鮮の核弾頭は探しづらい場所に隠された場合、検証が困難なことから、今後の北朝鮮非核化交渉の過程で最大の難題になると指摘する。

 韓国民間シンクタンク、峨山政策研究院の崔剛(チェ・ガン)副院長は12日、聯合ニュースの取材に対して北朝鮮が保有する核兵器の検証問題は「最大の課題であり難題だ」とし、「2007年2月13日の合意(北朝鮮核問題を巡る6カ国協議が妥結し、核放棄などを盛り込んだ合意文書を採択)の際には(検証対象が)寧辺の核施設程度だったが、今回は検証範囲がずっと広い」と述べた。

 韓国国家戦略研究院のムン・ソンムク統一戦略センター長も「(今回の交渉の)最大の障害物になるだろう」と見通した。

 1994年の米朝ジュネーブ枠組み合意や05年9月19日に6カ国協議が採択した北朝鮮の核放棄を明記した共同声明では、「現在進行中の核プログラム」や「未来の核」を廃棄することに焦点が当てられていたにもかかわらず、合意後の北朝鮮の核開発プログラム申告や検証の過程で難航し、履行に失敗した。

 しかし今回本格的な非核化交渉が行われれば、北朝鮮がすでに完成を宣言したいわゆる「国家核兵器」の廃棄問題まで交渉対象としなければならないため、申告や検証問題はさらに複雑になる可能性がある。

 これと関連し、専門家らは北朝鮮との非核化交渉が本格化すれば、過去に比べて高度化した北朝鮮の核能力に対する検証の原則を明確にしなければならないと提言する。

 崔副院長は「過去の非核化交渉の時と異なり、疑わしい施設や地域は全て査察を受けるべきだとの『包括的検証』を進めねばならない」と主張した。

 しかし、北朝鮮は過去に米国が寧辺の核施設以外の地域に対する査察を要求した際に軍事施設だとして拒否したことがあるため、包括的検証の原則に難色を示す可能性が高い。

 民間シンクタンク・世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)統一戦略研究室長は「われわれは最大限完璧な検証と廃棄を目標にすべきだ」とし、「今後北と米国との間で検証を巡って激しい駆け引きが繰り広げられるだろう」との見通しを示した。

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