【コラム】「ヒョウ」になりたい韓国軍、このままでは「ネコ」に

 宋長官は金英哲(キム・ヨンチョル)氏訪韓に対する不快感の表明や、安全保障担当の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領補佐官に対する批判など、何度か所信を発言して保守層から拍手された。しかし「今回の韓米合同演習の際、米国の戦略部隊が韓半島(朝鮮半島)に来る必要はない」など、現政権のカラーに合う発言もひんぱんに行い、はっきりしないという指摘を受けている。

 国防部はもっと情けない。国防部の過去史委員会や軍の積弊清算委員会、市民団体が、軍の存立と対民信頼に決定的な打撃を与えかねない発表や主張を展開しているにもかかわらず、国防部がきちんと反論したことはほとんどない。

 こんな国防部や軍では、今後、政権中枢部が「北朝鮮が韓国を攻撃しないと約束したのだから『キルチェーン』など戦力増強予算を大幅にカットしよう」と言いだしても、果たして「ノー」と言えるだろうか。実際に3月、韓国の高官級特使団は、金正恩(キム・ジョンウン)委員長と会談して韓国へ戻った後、「核兵器はもちろん通常兵器も韓国に対して使わないということを(金正恩委員長が)確約した」と発表した。しかし、敵の安全保障上の脅威に対する備えは、相手の美辞麗句ではなく軍事力など能力を基準として行うべき、というのが歴史の教訓だ。

 この先、2-3カ月後から、韓国軍には平和と軍縮の台風なり軍事的緊張の高まりという台風なり、荒々しい挑戦が押し寄せることになる。宋長官は、国防改革でこうした状況変化に対処するとして「恐竜のような(肥大化した)軍隊をヒョウのようなしなやかな軍隊にすることが国防改革の目標」と強調している。しかし、現在のような一部勢力の軍に対するあら探し、「骨抜き」アプローチや、一部の軍首脳部、国防部の信念なき態度は、韓国軍をヒョウではなくネコにしてしまうのではないかと、非常に心配になる。

ユ・ヨンウォン記者
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