【社説】「核廃棄前に見返りなし」 米国は大原則を実行に移せ

 米国のトランプ大統領は12日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を念頭に「非常に尊重する姿勢で(米朝首脳会談に)臨んでいきたい」と述べた。またポンペオ次期国務長官は議会で行われた人事聴聞会で「北朝鮮の政権交代を進めようとしたことはない」と証言した。北朝鮮を一旦は尊重すべき相手として認め、また現時点では少なくとも北朝鮮の政権交代を目指す考えがないことを米国政府として明確にしたと言えるだろう。

 同時に米国は首脳会談が失敗した場合についても明確な考えを示した。「外交面、経済面における制裁の手段がなくなった場合、北核除去のために地上軍を投入することもあり得るのか」との質問にポンペオ氏は「それもあり得る」と明言した上で「外交的な手段が成功しない場合に備え、マティス国防長官は大統領から目標達成に向けた(軍事的)オプション提示の指示を受けている」とも明かした。人事聴聞会に出席していた米陸軍参謀総長は「北核問題は外交的方法で解決することを希望する」と述べる一方、会談の失敗に備えて軍事面での体制整備を完璧に進める考えも示した。

 米議会におけるこれら一連の証言などからわかることは、北朝鮮が以前とは異なり核廃棄の過程で米国をだまそうとさえしなければ、米国は金正恩政権を認め、関係改善に乗り出すこともできるということだ。しかしその逆の場合、米国は完璧な形の実戦体制に転換することを示唆した。昨年北朝鮮が核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を強行し、緊張が高まった時に米国は予防的攻撃の準備を進めたが、今度はこれとは次元の違う攻撃を準備するということだ。

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