[インタビュー]東京フィルの首席クラリネット奏者 チョ・ソンホ氏 

【ソウル聯合ニュース】クラリネット奏者のチョ・ソンホ氏は東京フィルハーモニー交響楽団が2016年に行った20年ぶりとなる首席クラリネット奏者のオーディションに合格したことで話題になった。

 1年間の試用期間を経て、昨年12月には終身主席に任命された。約150人の団員で構成される東京フィルで外国人の奏者はチョ氏を含み3人という。 

 チョ氏は16日、ソウルの聯合ニュース社屋でインタビューに応じ、現在の心境について「試用期間が終われば気が軽くなると思っていましたが、相変らず忙しく、緊張を緩めることができないのは全く同じです」と言って笑った。

 1911年に創立した東京フィルは日本で最も古い交響楽団で、年間に約170回の公演を行っている。韓国生まれの世界的な指揮者チョン・ミョンフン氏が名誉音楽監督を務めている。

 チョ氏はこれまでの東京フィルでの生活に「満足している」という。チョ氏は「世界の有名なオーケストラの首席奏者はほとんど埋まっていて、入団するのが非常に難しいです。ソウル市立交響楽団でクラリネットの首席として(試用期間で)活動していましたが、東京フィルで20年ぶりにクラリネットの首席奏者を選ぶという話を聞いて、挑戦するほかありませんでした。国際的名声を持ったオーケストラで、多くのチャンスが開かれている場所です」と説明した。

 オーディションを受けた当時のことについては「ちょうど韓日関係が最悪の時でした。正直に言えば、韓国人としては怖い部分もありましたが、入団してみると全くそのような心配は必要なかったです。すばらしい楽団というだけでなく、指揮者も世界最高レベルだと思います」と話した。

 日本で学んだことも多く、韓国のオーケストラの団員はリハーサルを通じて音を合わせていくが、日本の団員は初めてのリハーサルの時からほとんど完ぺきな状態で準備してくるという。

 チョ氏は「人に迷惑をかけたくないという特有の文化がオーケストラにも広がっているようです。演奏が多く、リハーサル回数が少ないので、そうやって練習をしてくるしかないという面もあります。私も今はこのスタイルに適応して、練習をたくさんした後にリハーサルに臨んでいます」と話して笑った。

 チョ氏は22日、ソウル市内の総合芸術文化施設「芸術の殿堂」で独奏会を開く。東京フィルで終身首席奏者に選ばれてから韓国で開く初めての単独リサイタルとなる。 

 チョ氏は韓国公演で披露するブラームスの「クラリネットソナタ第1番」「同2番」について「正統的なクラシック曲なので重くて退屈に聞こえるかもしれません。ですがこの曲はしばらく作曲を止めた晩年のブラームスがある若いクラリネット奏者からインスピレーションを受けて作った作品です。晩年のブラームスより、その若い奏者のエネルギーに焦点を合わせて演奏してみようと思っています。より情熱的でよりロマンチックなブラームスをお聞かせします」と意気込みを語った。

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