北朝鮮 核実験場廃棄・ICBM発射中止=経済建設に総力

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は20日、朝鮮労働党の主な政策を決める中央委員会総会を開き、6回の核実験を実施した北東部、豊渓里の核実験場を廃棄し、経済建設に総力を集中する新たな戦略的路線を採択した。朝鮮中央通信が21日、報じた。

 同通信によると、総会では「経済建設と核武力建設の並進路線の偉大な勝利を宣言することについて」と題した決定書が全会一致で採択され、21日から核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を中止するとの内容が盛り込まれた。また、核実験中止の透明性を担保するため北部の核実験場を廃棄することも記された。

 北部の核実験場は豊渓里にある核実験場で、2006年10月に初めての核実験が実施された後、17年9月までに計6回の核実験が行われた。

 決定書は核実験の中止について、「世界的な核軍縮に向けた重要な過程で、共和国は核実験の全面中止のための国際的な努力に合流する」とした。

 また、「わが国に対する核の脅威や核による挑発がない限り、核兵器を絶対に使用せず、いかなる場合も核兵器や核技術を移転しない」と明らかにした。その上で、「朝鮮半島と世界の平和と安定を守るため、周辺国、国際社会との緊密な連携と対話を積極化していく」と言明した。

 金正恩(キム・ジョンウン)党委員長は報告で、「朝鮮半島と地域で緊張緩和と平和に向けた新たな気流」がつくられ、「国際政治構図で劇的な変化」が現れているとして、「核開発の全工程が科学的、順次的に進行され、運搬手段の開発事業も科学的に進行され、核兵器の兵器化の完結が検証されており、もはや核実験や中長距離、大陸間弾道ロケットの発射実験も必要なくなり、北部の実験場も使命を終えた」と述べた。

 13年3月の総会で採択された核開発と経済建設の「並進路線」に関連しては、「歴史的な課業が貫徹された」と宣言し、「わが共和国が世界的な政治思想強国、軍事強国の地位に立った現段階で社会主義の経済建設に総力を集中することがわが党の戦略的な路線」と言明した。

 27日に開かれる南北首脳会談や6月までに開かれる見通しの米朝首脳会談を控え、新方針を示したことになる。

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