ドルイドキング:韓国警察が疑惑を初報道したTV朝鮮を家宅捜査、記者らが阻止

ドルイドキング:韓国警察が疑惑を初報道したTV朝鮮を家宅捜査、記者らが阻止

 韓国警察が25日午後、総合編成チャンネル「TV朝鮮」報道本部(ソウル市中区太平路)を家宅捜索しようとして阻まれ、引き返した。入社4カ月のTV朝鮮見習い記者が共に民主党員による記事コメント操作事件(ドルイドキング事件)取材のため容疑者の拠点となっていた事務所に入り、タブレットPCなどを持ち出してまた返した件を捜査するという名目だった。報道機関の報道本部は取材源の情報提供内容など重要な情報や秘密が集中している場所だ。TV朝鮮記者は「言論弾圧」だとして警察の立ち入りを阻止した。警察は20分間にわたり粘ったが、ひとまず引き返した。

 TV朝鮮は14日、「記事コメントを操作した共に民主党員に関与していた与党関係者は金慶洙(キム・ギョンス)議員=共に民主党=だ」と初めて報道した。金慶洙議員はこの報道を「悪意がある」として攻撃し、TV朝鮮記者2人を検察に告訴した。報道直後、大統領府の国民請願ホームページにはTV朝鮮の総合編成チャンネル許可取消を求める請願が書き込まれ、21万人が賛同している。共に民主党の一部議員は、TV朝鮮と野党の連携説を取りざたし、徹底捜査を要求した。

 TV朝鮮は自社記者によるタブレットPCなどの持ち出しに関して、23日のニュースで「警察捜査に忠実に協力する」と公式謝罪した。タブレットPC持ち出しによって得られた情報は報道に利用していなかった。持ち出しをした記者は24日午後5時から翌日午前1時まで警察に自主的に出頭、聴取を受けた。使用していた携帯電話やノートブックパソコンも警察に提出し、自宅の家宅捜索も受け入れた。こうした状況にもかかわらず、報道機関の報道本部まで家宅捜索を試みようというのは異例のことだ。

 その一方で警察は今回の事件で最も重要な証拠である金慶洙議員の携帯電話を押収していない。記事コメント操作の容疑者から金銭を受け取っていたこと明らかになった金慶洙議員の補佐官に対する捜査も開始されたばかりだ。鮮文大学メディア広告学部のファン・グン教授は「報道機関を先に家宅捜索するのは維新体制時代(朴正煕〈パク・チョンヒ〉大統領時代)以来の出来事だ」と語った。

ユ・ジハン記者
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