北の最高裁、韓国で人権運動に携わる脱北者らに「死刑宣告」

国家安全保衛省の職員ら、脱北者の家族の元を訪れ死刑判決文を朗読
「テロリストを通じて死刑執行」 家族を脅す

 北朝鮮の最高裁判所が、韓国で北朝鮮の自由化と人権改善運動に取り組む脱北者たちに対し「死刑」を宣告したことが分かった。北朝鮮の自由化運動を推進する韓国のメディア「リバティー・コリア・ポスト」が15日に報じた。

 同メディアによると、北朝鮮の人権改善活動や北朝鮮内部への情報流入に関する運動に携わってきた脱北者団体の代表C氏は最近、北朝鮮に残っている母親から、北朝鮮の国家安全保衛省(秘密警察)がC氏に対する「死刑宣告」を下したと電話で聞いたという。C氏の兄弟は皆、政治犯収容所に連行され、母親だけが自宅に残っていることが分かった。保衛省の職員らは、C氏の母親宅を訪問して最高裁の死刑判決文を朗読し、それを聞いた母親はショックで意識を失ったという。国家安全保衛省は「死刑宣告を受けた脱北者らについては、テロリストを使って必ず死刑を執行する」と母親を脅したとC氏は話した。

 同メディアは、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が、2015年ごろ国連総会で脱北者らと北朝鮮の外交官が鉢合わせになったとの報告を受けて激怒し「脱北者らに死刑を宣告せよ」との指示を下したと報じた。北朝鮮の最高裁は指示に従って16年末ごろ脱北者24人に死刑を宣告し、脱北者で韓国国会議員を務めた趙明哲(チョ・ミョンチョル)氏(自由韓国党・北朝鮮人権及び脱北者・拉致被害者委員会委員長)については無期懲役を宣告した。

 金委員長は特に、国連で北朝鮮の人権の実態について証言した脱北者たちにデリケートな反応を示していることが分かった。C氏の母親もC氏に対し、国連のような所で活動しないよう求めたという。

金真明(キム・ジンミョン)記者
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