詐欺事件容疑者が海外逃亡、無関係人物を出国禁止にする痛恨ミス

 韓国警察が被害額20億ウォン(約2億円)の投資詐欺事件で容疑者を取り調べていたところ、同名の別人に出国禁止措置を取ってしまい、容疑者本人の海外逃亡を許していたことが分かった。

 ソウル江南署はこのほど、融資仲介業者の実質的経営者であるJ容疑者(58)を詐欺の疑いで取り調べていた。被害者数は250人に上った。警察は今年4月にJ容疑者に対する出国禁止の手続きを取ったはずだった。

 ところが、今月11日に警察に出頭するはずだったJ容疑者が姿を見せなかった。警察が調べると、J容疑者は日本に出国していた。警察が出国禁止にした人物はJ容疑者と同名で年齢が一歳年上だった。J容疑者は電話で出頭に応じる意思を伝えた際、生年を偽った。警察がそれを信じ、事件と無関係の人物を出国禁止にしてしまった。

 捜査関係者は「被害者に(出国禁止にした)別人の写真を見せたところ、『この人物で間違いない』と答えた。告訴者が提供したJ容疑者に関する情報は氏名と電話番号だけだった。携帯電話は他人名義のものだった」と説明した。

クォン・スンワン記者
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