47歳韓国国家公務員が車で米大使館に激突「亡命したい」

47歳韓国国家公務員が車で米大使館に激突「亡命したい」

 女性家族部(省に相当)の公務員が「米国に亡命したい」と自分の車を運転してソウル市内の米国大使館に激突、警察に逮捕された。

 ソウル・鍾路警察署は7日午後7時22分ごろ、ソウル市鍾路区世宗路にある米国大使館の正門に、自ら運転して自分の車をぶつけた疑い(特殊財物損壊など)で、女性家族部課長(47)を逮捕、取調中であることを明らかにした。この課長は4級書記官であることが確認された。警察によると、アルコール検査の結果、飲酒はしていないことが確認されたという。

 この課長は、ソウル市庁から光化門方面へ4車線道路の第2車線を走っていたが、突然ハンドルを切って米国大使館の鉄扉に衝突した。課長は車から降り、警察が取り押さえようとすると、米国大使館に向かって「ヘルプ・ミー(助けてくれ)」と何度も叫んだとのことだ。車は米国大使館の正門に突っ込んで止まり、右バンパーが壊れた。事故の衝撃で鉄扉は内側に少し曲がった。米国大使館の警備をしていた警察官などに被害はなかった。この時、運転席の隣には女性が1人乗っていたというが、この女性の身元は確認されていない。

 課長は同日午前、出勤したが、午後に半休を取った。そして、事故4時間前の午後3時18分ごろ、フェイスブックの自身のアカウントに「私、転向しました。私、今は資本主義者です」と書き込んだ。この課長は警察の取り調べで「北朝鮮に絡む事情があって、米国に亡命したくて大使館に突っ込んだ」と供述しているとのことだ。

 この課長は7級公務員として同部に入省、同僚たちは「5年前くらいから仕事のストレスなどで精神的につらい思いをしているという話は聞いていたが、最近は特に異常は見られなかった。北朝鮮に関する話も初耳だ」と話している。課長は今年、女性家族部の米国研修対象者に選定され、出国を控えていた。

 課長の車に一緒に乗っていた女性は痛みを訴えて近くの病院に搬送された。警察は詳しい犯行動機など明らかにするため、課長を取り調べている。

パク・サンヒョン記者
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