北メディア 正恩氏の帰国前に朝米会談報じる=妹の与正氏が指揮

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮メディアが金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)とトランプ米大統領の初の首脳会談をいち早く報じ、関心が集まっている。

 朝鮮中央通信と朝鮮中央放送は会談翌日の13日午前6時、金委員長とトランプ大統領の単独会談、拡大会談のニュースと共同声明全文を一斉に報じた。

 朝鮮労働党機関紙の労働新聞も、朝米(米朝)首脳会談の内容と写真33枚を4面にわたって掲載した。

 同紙は金委員長が会談当日午前に宿泊先を出発し、会場のカペラホテルに到着した様子から、トランプ大統領との単独会談と拡大会談、昼食会、共同声明の署名式まで詳細に伝え、金委員長とトランプ大統領の握手や歓談、カペラホテル周辺を散策する姿を収めたカラー写真も掲載した。

 また、金委員長が笑顔を浮かべながら対北朝鮮強硬派で知られるボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と握手する写真と、共同声明全文も掲載した。

 労働新聞のこのような報道は、朝米首脳会談を終えた金委員長がシンガポールを出発し、平壌に到着する前に行われたとみられる。

 航空機の航路を追跡するウェブサイト「フライトレーダー24」によると、中国国際航空CA62便は12日午後11時23分(現地時間)にシンガポール・チャンギ空港を離陸し、13日午前に平壌に到着した。この飛行機は10日にシンガポールを訪問した金委員長が搭乗したのと同じボーイング747で、帰国の際にも投入された。

 通常、金委員長に関するニュースは保安上の理由などから日程が終了した後に報じられるが、今回は異例の対応となった。

 これは金委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長の影響とみられる。最高指導者をたたえ、体制の宣伝と共に住民に対する思想教育を行う党宣伝扇動部に所属する与正氏がシンガポールで報道実務全般を担当したことで、北朝鮮メディアの迅速な報道が可能になったと分析される。

 また、金委員長が海外訪問で北朝鮮を留守にしても体制と政権維持に問題はないとの自信を示したとの解釈もある。

 これに先立ち、北朝鮮メディアは12日午前、金委員長が11日夜にシンガポールの観光名所の植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」や統合型リゾート施設「マリーナベイ・サンズ」の屋上にある「スカイパーク」、シンガポール港を訪れたと迅速に報じた。10日午前に中国国際航空の特別機で平壌からシンガポールへ出発したニュースも翌日に伝えた。

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