米朝首脳会談:「営業社員のようなトランプ、金正恩に丸め込まれた」=米英メディア

 12日にシンガポールで行われた米朝首脳会談の結果が、米国メディアや専門家に酷評を通り越して嘲笑(ちょうしょう)の対象となっている。米国の主なメディアは「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と中国が勝利した会談」と評し、時事漫画でドナルド・トランプ米大統領を皮肉った。

 米国メディアは「トランプ大統領は不動産取引をするように交渉に乗り出したが、お粗末な結果しか得られなかった」と批判した。米紙ニューヨーク・タイムズは12日(現地時間)、「トランプ大統領は国家指導者(statesman)というよりは営業社員(salesman)のように行動した。共同声明は首脳会談が豪華絢爛(けんらん)だっただけにお粗末だった。非核化の時期も、北朝鮮の核兵器放棄のための詳細事項もなかった」と報道した。ジョセフ・ユン元国務省対北朝鮮政策特別代表は同紙に「これこそ最初から北朝鮮が望んでいたことだ。数カ月交渉してきたことがこのように少ないとは驚いた」と語った。

 米紙ワシントン・ポストは同日、「これ以上の譲歩はない」という題の社説で、「疑問の余地なく、シンガポール会談は金正恩委員長と北朝鮮政権の勝利だった」「金正恩委員長はCVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)と北朝鮮政権の犯罪行為に対するいかなる変化も約束しなかった」と批判した。そして、北朝鮮の約束は「本当に貧弱だ(meager)」と評した。

 「金正恩委員長に籠絡(ろうらく)された(=丸め込まれた)」という表現もあった。米紙USAトゥデイは「トランプ大統領の北朝鮮に対する大失敗、準備もできておらず籠絡された(got played)」と評した。その上で、「トランプ大統領は金正恩委員長と条件なしに会い、人権には言及すらしなかった。CVIDの1つでもクギを刺せていれば価値があっただろうが、なかった。このような優柔不断なあいまいさが大きな失敗だ」と書いた。英紙フィナンシャル・タイムズも交渉結果について「金正恩委員長がトランプ大統領を圧倒した」と伝えた。

ワシントン=趙儀俊(チョ・ウィジュン)特派員 , チョン・ウヨン記者
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