米朝首脳会談:トランプの金正恩称賛に批判「地球上最悪の暴君を信じるなんて」

 12日にシンガポールで行われた米朝首脳会談後、ドナルド・トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を「信じる」と述べ、さまざまな修飾語を使って賛辞を並べたことについて、米国内では批判が巻き起こっている。米国メディアは「民主的に選出された同盟国の指導者は侮辱しておきながら、最悪の独裁者を称賛している」とトランプ大統領を批判した。トランプ大統領は首脳会談後の記者会見などで、金正恩委員長について「立派な人格」「あの年齢(26歳)であれほどできる人は数万人に1人」などと賛辞を並べ立てた。そして、「私は彼を信じる(I do trust him)」と言った。トランプ大統領は12日(現地時間)に放送された米政府系ラジオ放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」とのインタビューでも、「金正恩委員長は良い資質を持っている。面白くて非常に賢く、優れた交渉家だ。金正恩委員長は住民たちを愛している」と語った。

 米CNNは同日、トランプ大統領のこうした金正恩委員長への賛辞を編集し、その動画をニュースの合間に流して、「家族を殺し、政治犯収容所に数万人を閉じ込めている史上最悪の独裁者に米大統領が言った言葉だとは信じられない」と報じた。CNNは「金王朝」が行ってきた拷問・処刑・宗教弾圧などを列挙した。地球上最悪の暴君に「素晴らしい」「才能」「信じる」などの賛辞を述べるなんてあり得ないということだ。

 米国の時事誌「ジ・アトランティック」も「金正恩委員長に対する(トランプ大統領の)お世辞は、民主的に選出された同盟国の指導者に対する厳しい非難とは対照的だ。トランプ大統領が人権問題にあからさまに無関心なことは、我々の良心を驚かせた」と批判した。

ワシントン=趙儀俊(チョ・ウィジュン)特派員
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