来韓したポンペオ氏、CVID文言なし問われ不快感「侮辱的だ」

 12日に行われた米朝首脳会談の共同声明に「CVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)」という文言がなかったことについて、複数の記者が翌13日に質問を浴びせたところ、マイク・ポンペオ米国務長官が「侮辱的だ」と怒りだした。首脳会談は成功した宣伝しているのとは違い、ポンペオ長官自身もこの部分を弱点だと考えているものと見られる。

 13日に訪韓したポンペオ長官は、ソウル市内のホテルで行われた懇談会で、記者に「なぜ『完全な非核化』という文言のみ声明にあり、『検証可能な(V)』と『不可逆的な(I)』という言葉がないのか」と質問されると、慌てたように「うーん…うーん…」と声を出した。

 記者が再び「CVIDは明確な交渉目標だとあなたは言ったが、声明には(その言葉が)ない」と言うと、ポンペオ長官は「うーん…声明にある。あなたが間違っている」と答えた。

 記者が再び「どこにあるのか」とたたみかけると、ポンペオ長官は「『完全な非核化』は『検証可能な』と『不可逆的な』を合わせた内容だ。意味論的に議論になる可能性はあるが、文書の中に入っていると断言できる」と言った。その後も質問が相次ぐと、ポンペオ長官は「質問が侮辱的でとんでもない。正直に言うとこっけいだ。このような深刻な問題でゲームをしようと考えてはならない。バカなことを言うな。生産的でない。皆さんの読者のためにも助けにならない」と言い返した。

 ポンペオ長官は同日、北朝鮮を事実上の核保有国として認めるような発言もした。記者が「トランプ大統領の任期中に主要な核軍縮(major nuclear disarmament)があるのか」と質問すると、ポンペオ長官は「あなたが言った通り『主要な核軍縮』のようなものを我々は2年半で達成できるよう希望する」と答えた。

 記者の質問に対して答えた形とは言え、ポンペオ長官が北朝鮮について「核軍縮」という表現を使ったのは不適切だと言える。「核軍縮」は核保有国の間で使われる言葉なので、北朝鮮を核保有国だと認めているとの誤解を招く余地があるからだ。米国はこれまで北朝鮮に対し、主に「廃棄(dismantlement)」という言葉を使ってきた。

ワシントン=趙義俊(チョ・ウィジュン)記者
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