サッカーW杯:ソウル4カ所で街頭応援、新村だけ苦情殺到

サッカーW杯:ソウル4カ所で街頭応援、新村だけ苦情殺到

 24日深夜、ソウル市内では光化門広場・市庁広場・COEX・新村の4カ所で、サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会の韓国対メキシコ戦街頭応援が行われた。試合は24日午前0時から2時までだったが、23日午後10時から応援ライブやイベントが始まった。ところが、なぜか新村の街頭応援に対して苦情を寄せる人が特に多かった。

 新村にある名門・延世大学や梨花女子大学のインターネット掲示板には、街頭応援イベントの直後、「すごくうるさい」という苦情が数十件書き込まれた。ある学生は「私が家の中にいるのか外にいるのか分からなくなるくらいの状況だった。もしグループリーグを突破したら、また街頭応援があるかと思うと怖い」と訴えた。交番にも騒音に対する苦情が相次いだ。

 この日の新村街頭応援は西大門区庁が主催した。23日午後2時からこの一帯を車両通行止めとし、広さ200平方メートルという大型特設ステージや大型スピーカー16台を設置した。午後10時になると事前イベントに招待された芸能人たちのライブが始まった。大型スピーカーからは応援歌が流れ、3000人を超える応援団が声を上げた。本紙が同日測定したステージの音は約87デシベルで、騒音が激しい工場とほぼ同じレベルだった。デモとは違って街頭応援は騒音に関する制限がない。

 ほかの応援会場とは違い、新村の応援ステージは学校・住宅街から近い。ステージ周辺の半径300メートル以内にはワンルームマンションなどが1500室、飲食店が数百店ある。ステージから約100メートルのワンルームマンション13階で暮らすハンさん(23)は「ドアを閉めてあるのに騒音がひどくて一晩中よく眠れなかった」と言った。一部店舗では「売り上げが減った」という。新村でカフェを経営しているイ・ジョンフンさん(41)は、「うるさいからということで客が帰ってしまい、売り上げが少なくとも30%は減った。営業のために設置した店外のいすに勝手に立ち上がってしまう人もいて、やめさせるのに苦労した」と語った。

 住民や店主らは「主催した西大門区庁は事前に街頭応援イベントについて了解を求めることもしていない」と話す。これについて西大門区の関係者は「W杯の時はいつも実施していたイベントだ。苦情があったのでライブの音響を下げるなどした」と説明している。

ウォン・ウシク記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • サッカーW杯:ソウル4カ所で街頭応援、新村だけ苦情殺到

right

あわせて読みたい