昨年の北朝鮮貿易額、前年比15%減・輸出37.2%減

北の経済官僚「制裁まもなく解除」
中国出張で投資誘致活動

 米国のラジオ「自由アジア放送(RFA)」が9日、北朝鮮の経済官僚らが国際社会の対北朝鮮制裁はまもなくゆるめられるだろうとして中国で投資誘致活動をしていると報じた。RFAは中国・丹東の対北朝鮮貿易業者の話として、「中国に出張してきた北朝鮮の経済部門幹部らが中国の事業者を探し、積極的に投資誘致活動を展開している」としている。国際社会の対北朝鮮制裁で貿易取引が減っている北朝鮮が、最近の中朝関係の改善ムードを受けて中国資本誘致に乗り出したものと見られている。事実、対北朝鮮制裁網が厳しさを増した昨年、北朝鮮の貿易額は前年比で15%減少した。大韓貿易振興公社(KOTRA)が9日に発表した報告書「2017年度北朝鮮対外貿易動向」によると、北朝鮮の昨年の貿易額は前年比15.0%減の55億5000万ドル(約6153億円)と集計されている。輸出は37.2%減の17億7000万ドル(約1962億円)、輸入は1.8%増の37億8000万ドル(約4191億円)だった。

 貿易赤字は20億1000万ドル(約2228億円)で、2016年より125.5%増加した。KOTRAは「昨年、国連安全保障理事会で強力な対北朝鮮制裁が決定・施行され、北朝鮮の輸出は急減した」と説明している。また、貿易面で北朝鮮の中国に対する依存度はさらに高まっていることも分かった。昨年の中朝貿易は前年に比べて13.2%減少したが、中国が北朝鮮の対外貿易に占める割合は94.8%と高まり、過去最高を記録した。こうした中、北朝鮮はこの日、韓国政府に対し、対北朝鮮制裁にとらわれずに南北対話で合意した内容を速やかに履行するよう促した。今年4月の南北首脳会談後に発表された板門店宣言などには、鉄道・道路協力など幅広い対北朝鮮支援事業が含まれている。

 北朝鮮の対外宣伝メディア「メアリ(こだまの意)」は「南北対話で合意した内容を履行する事を考えず、あちこちの顔色をうかがいながら対北朝鮮制裁を唱える不穏当な仕打ちがある」と主張した。

崔賢黙(チェ・ヒョンムク)記者 , キム・ミョンソン記者
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