機内食トラブルのアシアナ、先月はケーキにガラス片混入?

 機内食トラブルによって今月1日から4日間にわたり運航が混乱したアシアナ航空で、このトラブルが発生する以前の6月末、機内食にガラス片と推定される鋭い異物が混入していたことが分かった。異物を発見した乗客は「アシアナ側が責任逃れをしている」と指摘した。

 錦湖アシアナグループなどによると、先月29日、バンコク行きのアシアナ航空機の機内食として提供されたケーキの中から異物が見つかった。異物は手の爪ほどの大きさで、透明で硬く、ガラス片とみられる。この機内食は、運航遅延などを引き起こした「機内食トラブル」が発生する以前の機内食供給企業「LSGシェフ・コリア」が納品していた。

 機内食への異物混入は、乗客(45)がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に写真を投稿したことで発覚した。この乗客は「ケーキを2~3切れ口に入れたら異物を感じたので吐き出したところ、ガラス片のような長さ8ミリの鋭い物体が見つかった」と書き込んだ。

 乗客はアシアナ航空の当時の対応にも不満を示した。この乗客は本紙デジタル編集局の取材に対し「機内で、誤って飲み込んでいた可能性もあるとはっきり話し、周囲の乗客の機内食にも入っている可能性もあると指摘した。(登場した旅客機の)パーサーは、機内食業者の変更過程で問題が発生していると言って、機内食業者のせいにばかりしていた」と話した。

 さらに「アシアナが(異物混入発覚から)1週間たっても、自社のせいではないといわんばかりに沈黙を貫いている」「乗客はアシアナが提供した機内食でサービスを受けている」と訴えた。また「協力会社のせいにして責任逃れする姿は、典型的な『甲の横暴(強い立場を利用して弱者に横暴な振る舞いをすること)』だ」と主張した。

 アシアナ航空側は異物混入の事実を認めた。アシアナ航空の関係者は「乗客は補償ではなく再発防止を強く求めていると聞いている。ガラスなのかプラスチックなのか確認できず、成分分析を依頼した。異物の成分を確認した上で、賠償等について決定する予定」と説明した。

 アシアナ航空の機内食をめぐっては、今月1日から機内食納品業者が変更になったことで機内食の調達が間に合わず、運航遅延や機内食無しでの運航という事態が4日間にわたり続いていた。機内食無しで運航した便は107便に上り、機内食納品企業の社長(57)が納品に関するストレスを周囲に吐露した上で自宅で死亡するという事態も発生した。

アン・ソヨン記者
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