【萬物相】漢江公園のゴミ

 2002年のW杯韓日共催大会で韓国と米国が対戦した時、街頭応援でソウル市庁前には約40万人が集まった。熱気はすごかったが、市民たちはきちんとゴミを持ち帰った。しかし、4年後のW杯ドイツ大会で韓国とトーゴが対戦した時、広場にはペットボトルやビール缶がたくさん転がっていた。外部の目があったり、何かのキャンペーンだったりすれば気をつけるが、ほとんどの場合はそのままだ。18日付朝鮮日報2面に掲載された写真を見ると、その「持病」は変わっていない。漢江公園のゴミ分別が始まって1年経ったが、ゴミ箱には食べ残したものが器ごと入れられていて、いっぱいになっていた。

 漢江は世界に誇る市民の休息空間だ。しかし、漢江公園を歩くたび、その全体が「露店」だと感じる。熱帯夜が続くと、今後はより多くの市民たちが外で飲食をするだろう。全国の海水浴場でも同じだ。ブラジルでは数年前、イベント期間中はビール缶にバーコードを付けて、それにより地下鉄を利用できるようにした。デンマークでは再生紙で作った段ボール製ゴミ箱を大量に普及させ、公園やイベント会場のゴミを大幅に減らした。韓国は市民意識もまだ足りないし、制度や行政も追いつけていない。

アン・ソクベ論説委員

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