対北制裁破り:米国、北朝鮮の制裁違反事例を公表へ

CNN「北朝鮮は制裁の網をかいくぐるための欺瞞(ぎまん)戦術を使っている」
米国が北朝鮮籍の1人と中国、ロシアの企業を新たに制裁対象に

 米国が韓国を含む同盟国と協力し、北朝鮮による国連安保理制裁違反の事例を具体的に公表する手続きを進めており、これによって北朝鮮のメンツをつぶす方策を推進している。米CNNテレビが12日(現地時間)に報じた。米国は北朝鮮と今も非核化に向けた交渉を行っていることを考慮し、これまで北朝鮮への新たな制裁を発表するときに限って北朝鮮による制裁違反の事例を一部公表してきた。

 CNNはこの日、匿名の米国防省関係者の話として「北朝鮮は国連制裁を避けるため欺瞞(ぎまん)戦術を駆使している」とした上で「米国防省は今後数日中に北朝鮮による制裁回避の行動を暴露する新たな活動を開始するだろう」と明らかにした。北朝鮮との非核化交渉が行き詰まり、2回目の米朝首脳会談が開催される可能性も浮上する中で、北朝鮮による制裁かいくぐりの行動を公表し、北朝鮮のメンツをつぶす今回のような動きが出始めたことにCNNは注目している。米国は北朝鮮による違法行為を公表することで、圧力をさらに高めたい考えのようだ。

 今回の措置では、主に船舶から船舶への積み替えを通じた北朝鮮による石油の密輸を中心に公表するという。また国連安保理が輸出を禁じた北朝鮮産石炭や農産物・海産物などの輸出の現状が公表されることも考えられる。CNNによると、米国は日本やオーストラリア、ニュージーランドなどと共にこれまで独自に摘発してきた制裁違反行為を公表することも前向きに検討しているという。これには韓国も関与しているようだ。

 さらに米財務省は13日、北朝鮮による国外への労働者派遣と関連して、北朝鮮籍のチョン・ソンファ氏、そして中国とロシアの企業2社を新たに独自制裁のリストに加えた。ロイターなど複数のメディアが報じた。今回制裁対象となったのは中国のIT企業「延辺シルバースター」とそのロシアでの子会社「ボラシス・シルバースター」の2社。チョン・ソンファ氏は延辺シルバースター社の社長だ。米国のムニューシン財務長官は「今回の制裁は、幽霊会社に隠れて海外で働く北朝鮮労働者の違法な収益を遮断するためだ」と説明した。

 一方で米ホワイトハウスのボルトン安全保障補佐官と国家情報局のコーツ長官は、北朝鮮を米国の選挙に介入する恐れのある国に指定した。トランプ大統領は12日、米国の選挙に介入する海外の政府機関や個人に対して制裁を加える行政命令に署名した。

ワシントン=趙儀俊(チョ・ウィジュン)特派員
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