韓国国家安保室長「西海平和水域問題、具体的に協議」

 韓国大統領府(青瓦台)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は13日、ソウル安全保障対話の基調演説で「南北間で戦争につながる危険要素を根本的に解消していくため、地上・海上・空中で相互の敵対行為を禁止する問題とともに、偶発的武力衝突の防止と安全な漁労活動を保障するための西海(黄海)平和水域の設置についても具体的な協議が行われている」「当局間の信頼構築にとどまらない、事実上の初歩的水準の運用的軍備コントロールを試みている」と語った。

 さらに鄭室長は「現在進められている軍事分野での包括的協力案に関する協議を、来週の南北首脳会談を契機として終結させ、相互の軍事的信頼構築と武力衝突防止に関する合意ができるよう積極的に推進する」と語った。18日から20日まで行われる南北首脳会談で、西海平和水域問題や軍備コントロールについての合意がなされることを示唆したもの、と解釈されている。

 西海北方限界線(NLL)一帯の海域を平和水域にして軍事的衝突を防止するという構想は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代の2007年の南北首脳会談で合意された。これは、今年4月の南北首脳会談の「板門店宣言」にも含まれた。しかし07年の合意当時から、南北の海上境界線として機能しているNLLが無力化されかねない、という懸念が持ち上がっていた。

 北朝鮮は07年の会談当時まで、NLLという用語そのものを使用せず、自分たちが主張する「海上境界線」や「西海警備線」といった表現を使っていた。しかし4月の「板門店宣言」では、異例にも「南と北は西海北方限界線一帯を平和水域とし…」と、NLLという表現を使用した。だが「NLL一帯」をどう規定するのかを巡って南北間で依然として意見が食い違っている。万一、平和水域がNLLの南側に設定された場合、「NLL放棄論争」が再燃しかねない。

 南北は、西海平和水域設定の準備段階として、艦艇の出入りや海上での射撃訓練を禁止する緩衝地帯をNLL一帯に設置することを話し合うという。韓国は、NLLを基準として南北に一定の緩衝地帯を設定しようという立場だ。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者
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