【コラム】韓国的な「人間くささ」がASEANを動かす

 【コラム】韓国的な「人間くささ」がASEANを動かす

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領直属の「新南方政策特別委」が公式に発足し、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領の国賓来韓(9月9日から11日まで)があった9月第2週のことだ。ふと、ミャンマーで社会事業を行っている、ある50代の韓国人男性の「挑発的」質問が思い浮かんだ。

 「皆さんも、子どもたちを並ばせて歌を聞いて、お菓子やプレゼントを分けてあげましたか?」。ミャンマー中部のある田舎の村で8月中旬に会ったその男性は、韓国からやって来た一行と会うなり、こう口火を切った。

 「韓国の多くのボランティア団体が、数日間住民の髪を無料で切ってやり、穀物を無料で分け与え、満足して帰っていったあと、その間収入が途絶えた村の美容師や穀物商のことは考えてみましたか」

 彼は「次からは、韓国から何か団体が来るという話を聞いただけで、それらの住民が乗り出して反対ムードを作る。答えはウィンウィン(相互利益)でやること」と語った。例えば、理容のボランティアをやるときは現地の理容師を参加させ、韓国の理容師が散髪した人も含めて全ての理髪費用を現地の理容師に配分する。穀物は現地の村の穀物商から購入して配分する。そうすると、より多くの住民が好意的に応じ、暇さえあれば「いつ韓国のボランティア団体が来るのか」と尋ねるのだという。

 彼が村で営んでいるカフェの壁や広間は、奇麗に彩られた廃棄自転車で飾られている。住民らが乗っていて駄目になった自転車を買い集めたのだ。ところがこの「廃棄自転車カフェ」は、ミャンマーの青年たちが数時間かかる距離もいとわず訪ねてくる、インスタグラムの名所になった。カフェで稼いだ収益金は、この夫婦が現地の優秀な若者たちと一緒に営んでいる、カフェの隣の学童保育施設の運営費用に全て充てられている。両親らは、自分たちが売った壊れた自転車のおかげで観光名所になり、カフェの収益金が子どもたちの勉強を助けるのに使われると知って、非常に満足した。

李哲民(イ・チョルミン)先任記者
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