韓国密入国者の10人中8人は中国人、ほとんどが済州島で摘発

海洋警察、5年間で162人摘発

 この5年間、船を利用して韓国に密入国しようとして、海洋警察に摘発された外国人は、10人中8人が中国人であることが分かった。摘発された場所は85%が済州島だった。

 30日、国会農林畜産食品水産委員会の孫今柱(ソン・グムジュ)議員=無所属=が海洋警察庁から提出を受けた資料を元に明らかにしたところによると、2013年から昨年までで船舶を利用して密入国を試みたり、これをほう助したりして海洋警察に摘発された人物は合計162人だったとのことだ。このうち外国人は129人で、これらをほう助した韓国人は33人だった。外国人は国籍別に見ると、中国人が107人、ベトナム人が22人の順で多かった。

 これらが摘発された地域は済州島が137人で最も多かった。済州島は外国人に対して無査証(ノービザ)入国と30日間の滞在を許可している。ビザがない外国人は済州島を離れることはできないが、ひそかに同島を出てほかの韓国国内の場所に上陸しようとして済州港などで摘発されたものである。釜山や南海の海上で摘発されたのが12人、木浦・莞島や西海(黄海)海上で摘発されたのは10人だった。ほかは浦項(2人)、平沢(1人)の順に多かった。法務部(省に相当)によると、今年7月までノービザで済州島に入国した外国人のうち、ノービザ期間を過ぎて不法滞在者になったのは1万1979人だったとのことだ。

キム・スギョン記者
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