韓国国立現代美術館、偽作騒動で所蔵品全数調査

 韓国の国立現代美術館は近く、所蔵品の全数調査に着手する。2003年にソウルオークションを通じて購入した画家、李聖子(イ・ソンジャ)の絵画「隠された木の記憶」が偽作だったことが今月10日に明らかになったことに伴う措置だ。所蔵品8164点が対象だ。

 11日に国会で行われた国政監査で、自由韓国党の金在原(キム・ジェウォン)議員は「(偽作が)李聖子の絵画1点だけなのか心配だ」と述べ、所蔵品の全数調査を求めた。これに対し、バルトメウ・マリ館長は「必要な作品について、全数調査を行う」と回答した。同美術館関係者は「作家や遺族から集めた作品が7割を超えるため、画廊や競売などで購入した1174点に対する検討を行う」と説明した。時間的な理由で部分調査を行うしかないという意味だ。

 しかし、金議員は同日午後に再開された国政監査で、責任者であるカン・スンワン学芸研究室長を呼んだ。金議員は「(全数調査に対する)実務担当者の反発があるようだ。遺族の中にも偽物を持ち込んで売るケースがあるというが、どんな方式であれ、作品に対する認証を確認すべきではないのか」と追及した。さらに、文化体育観光部(省に相当)の芸術政策官に対し、「監査を通じ、美術館の職務怠慢の責任を問うべきだ」とも発言した。国立現代美術館は金議員の要求を受け、調査結果の概要を29日まで、全ての作品別の真偽を今年末までに国会に報告しなければならない。

 一方、画家李聖子の遺族は「2012年に該当作品が偽作だと美術館に通告してあり、100周年記念展には展示しないように申し入れた」と説明した。これを受け、美術館側は専門家の調査で偽作だと判定し、100周年記念展には同作品を展示しなかった。

チョン・サンヒョク記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース