「犬にも劣る」…秘書に暴言の元札幌総領事に有罪=ソウル中央地裁

 秘書に常習的に暴言を吐き、傷害罪で起訴された韓国の元札幌総領事H被告(女性・56)に対し、ソウル中央地裁は11日、懲役8月、執行猶予2年の判決を下した。韓国で暴言に傷害罪を適用した初の判例となった。

 H被告は2015年に札幌総領事として赴任。翌年3月から昨年8月まで秘書のL氏の業務上のミスを指摘し、「犬にも劣る」「頭がないのか」といった発言を数十回繰り返したとして起訴された。

 被害者は病院で6カ月にわたり、うつの治療を受けた。被害者は暴言の録音ファイル40件を韓国外交部(外務省)に提出した。外交部は昨年9月、H被告を検察に告発し、2カ月後に解任した。

 ただ、H被告の暴言があったのは被害者と二人きりの事務室内だったため、侮辱罪は適用できなかった。侮辱罪は多くの人の前で侮辱した場合に適用されるためだ。検察は暴言とうつの因果関係が認められるとして、傷害罪で起訴した。「言語や音といった無形の方法で精神的被害を与えても処罰が可能だ」との論理に基づいた。

 検察はまた、日本の裁判所による判例も提出した。1979年に上司の自宅に電話をかけ続け、上司を神経衰弱に陥らせた人に対し、傷害罪を認めた判決だった。裁判長は「H被告の暴言と侮辱は最低限の品位も失ったものだ。被害者の傷は相当深かったとみられる」と指摘した。

韓慶珍(ハン・ギョンジン)記者
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