【コラム】北朝鮮外相に対する韓国外相の片思い

【コラム】北朝鮮外相に対する韓国外相の片思い

 国連総会参加のため渡米した韓国外交部(省に相当、以下同じ)の康京和(カン・ギョンファ)長官が、1週間にわたるニューヨーク滞在を終え、先日帰国した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が帰国した後も3日間現地に滞在し、中国、日本、イランなど10カ国以上の外相らと会談を行った。しかし、康長官本人が最も期待し待ち望んでいた北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相との会談は今回も実現しなかった。康長官は9月に平壌で行われた南北首脳会談の際、李外相にニューヨークで外相会談を行うことを提案していた。ある外交部当局者も康長官が帰国する直前まで「(李外相との会談に向け)水面下で準備中」と説明していたが、結局は実現しなかった。

 李外相のニューヨークでの動きを振り返ると、康長官との会談に応じなかった理由が見えてくる。李外相は国連総会での演説で「一方的な核武装の解除は絶対にあり得ない」とした上で、終戦宣言に応じるよう米国に求めた。また、北朝鮮の非核化と制裁緩和に影響力を行使するであろう米国、中国、日本、ロシアの外相らとは会談を行った。さらに伝統的な友好国であるアフリカ各国の代表が集まる「ウガンダ・ハウス」も訪れた。北朝鮮に対する国際的な認識や雰囲気を変えるのにプラスになりそうな国とは次々と接触していたというわけだ。つまり南北の外相会談が実現しなかったのは、いくら康長官の強い求めに応じて会談に臨んでも、北朝鮮にとっては何のプラスにもならない、と李外相が判断したからだ。これが韓国外交の現実だ。

 2カ月前にも同じような状況が見られた。シンガポールで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)の歓迎レセプションの際、康長官は李外相を追い掛けるようにして会談を求めたが、李外相から「応じる立場にない」として拒絶された。その後、外交部はARFの成果として「南北外相による接触」をこじ入れ「李外相は慎重で非常に奥が深い」との文言を入れた。

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