【萬物相】結核患者がOECD加盟国1位の大韓民国

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 結核はかつて韓国で「天災病」と呼ばれた時期があった。19世紀から20世紀前半にかけ、韓国では著名な芸術家が次々と血を吐きながら倒れた。海外でも作曲家のショパンやパガニーニ、詩人のキーツにジェイムズ・シャーリー、作家のカフカ、チェーホフ、ドストエフスキーなどもそうだった。韓国では小説家の金裕貞(キム・ユジョン)や李箱(イ・サン)などがいずれも20代の若さで結核で亡くなった。

 ある知り合いが研修のため米国に行くことになり、到着した翌日に娘を現地の高校に入学させるため必要な書類を持参した。ところが学校の看護師が健康診断関連の書類を確認した際に問題が生じた。韓国の病院で受けた結核健診で陰性の結果が出たにもかかわらず、米国で改めて確認しなければ入学できないというのだ。本当にそんな必要があるのか問い詰めたところ「韓国は結核の高リスク国だから」と言いながらパソコンのモニターを見せられた。世界保健機関(WHO)による結核分布の世界地図だった。それによると韓国はアフリカ、中国、ロシア、インドなどと同じく濃い赤になっていた。韓国は世界でも結核対策が遅れた国だったのだ。

 1950-60年代まで結核は韓国でも一種の「国民病」だった。ある研究機関は「6・25戦争(朝鮮戦争)直後の1954年には1日300人が結核で死亡した」との試算結果を公表している。その後、栄養状態が改善し、BCG接種が普及したにもかかわらず、韓国では今なお結核による死者が年間2000人以上で、また3万人が新たに結核に感染している。2016年の時点で人口10万人当たりの結核患者数は77人、死亡率は5.2人で、これは経済協力開発機構(OECD)加盟国ではいずれも最悪の数値だ。1996年にOECDに加盟してから20年以上にわたり韓国は結核の患者数も死亡者数も不動の1位だ。その理由は何か。

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