欧州歴訪終え帰国の途に ローマ法王の訪朝を仲介=文大統領

【コペンハーゲン聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日(現地時間)、9日間の欧州歴訪の日程を終え、最後の訪問地デンマーク・コペンハーゲンから帰国の途に就いた。

 文大統領はフランス、イタリア、ローマ法王庁(バチカン)、ベルギー、デンマークを訪れた。今回の歴訪では北朝鮮・平壌で先月行われた3回目の南北首脳会談と韓米首脳会談を通じ進展した朝鮮半島非核化の様相を説明し、恒久的平和定着の実現に向けた韓国政府の政策と努力に対する国際社会の支持を取り付けることに重点を置いた。

 歴訪で最も注目されたのは、法王フランシスコと会談し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)からの平壌招請を伝えたことだ。和解と平和の象徴である法王が事実上訪朝を受け入れたことで、文大統領の朝鮮半島の平和構想に弾みがつくとの見方が出ており、歴訪の最大の成果と評価される。

 また、国連安全保障理事会の常任理事国であるフランスのマクロン大統領、英国のメイ首相と首脳会談を行い、北朝鮮に対する制裁緩和問題を話し合った。

 文大統領は北朝鮮の非核化措置に合わせ、朝鮮戦争の終戦宣言を出すとともに、北朝鮮に対する制裁を緩和することで完全な非核化を早める構想を示した。しかし、19日に閉幕したアジア欧州会議(ASEM)首脳会合で各国の首脳は北朝鮮の核問題に対し、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)を求めるにとどまり、文大統領の構想を実現するためには、より多くの努力と時間が必要との見方が出ている。

 ただ、ASEM首脳会合で、朝鮮半島の非核化進展状況を説明し、これに対する欧州首脳の理解を高め、韓国政府の非核化構想に対する支持を改めて確認できたことは成果だ。

 韓国と北朝鮮、米中ロを中心に協議されてきた文大統領の平和構想が欧州まで広まったことから、朝鮮半島の非核化実現に弾みがつくとみられる。

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