【コラム】韓国半導体業界に訪れた3度目の天運

【コラム】韓国半導体業界に訪れた3度目の天運

 文在寅(ムン・ジェイン)政権が経済面での実績を広報する際に掲げる数少ない指標が輸出だ。先週の国会演説でも文大統領は輸出に言及した。「韓国が成し遂げた経済発展の成果は驚くべきものだ」と述べ、輸出好調を根拠に挙げた。今年の輸出は前年比で6%以上増えた。ところが、それは全て半導体のおかげだ。サムスン電子1社の半導体輸出を除いただけで、輸出はマイナスに転じる。サムスンを憎んでいるといううわさの政府がサムスンの半導体に依存する状況となった。

 下り坂だった設備投資が9月に3%の伸びに転じた。政府は喜んだが、これも半導体効果だった。SKハイニックスなどの投資を除けば9%減となる。7-9月期の上場企業による営業利益は18%増だった。かなりの好況に見えるが、うちサムスンとSKハイニックスが占める割合は61%に達する。輸出も投資も企業業績も半導体を除けば、殻しか残らない。半導体がなければ、国家経済がどうなっていただろうかと問いたい。

 韓国の半導体が掌握したグローバル覇権は堅固だ。半導体のスーパー好況期は終わりゆくというが、簡単にトップの座は明け渡さないはずだ。しかし、中国という不確定要素が恐ろしい。中国の怖いところは「反則」も辞さない国家資本主義体制である点だ。

 中国の半導体は民間産業ではない。政府が銃を背負い、資金と人材をつぎ込む国家産業だ。技術の奪取も政府が指揮する。人民解放軍まで産業スパイを送り出し、技術を盗み出している。巨大な中国が総力戦を繰り広げているわけで、半導体の崛起(くっき)は時間の問題だと見るべきだ。結局は韓国に追いつく日が訪れる。

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