ソウルで7人死亡の簡易住宅施設火災 電気ストーブから出火か

【ソウル聯合ニュース】ソウル市鍾路区の「考試院」と呼ばれる簡易住宅施設で9日午前5時ごろ、火災が発生した、7人が死亡、11人が負傷した。死者のうち、1人は韓国内に居住していた日本人だった。

 火災の原因は居住者が使っていた電熱器とみられ、出火場所が出入口から近かったため、居住者の避難が遅れ、被害が拡大したと当局は推定している。

 消防当局によると、火は建物の3階から燃え広がり、午前7時ごろ完全に鎮火された。建物は地下1階、地上3階建てで、1階は飲食店、2、3階が考試院だった。2階に24人、3階に26人が暮らしていた。住人のほとんどは日雇い労働者で、死傷者は30代から70代だったという。

 消防当局は目撃者の陳述などに基づき、火災が3階の出入口近くで発生し、避難経路をふさいだものと把握した。

 3階に部屋があった70代の居住者は警察に対し、「きょう明け方に起きて、電気ストーブをつけてからトイレに行き、戻ってくると、電熱器から火が出ているのを目撃した」とし、「服やふとんで火を消そうとしたが周辺に燃え移ったので逃げた」と話したという。

 警察は現場から灯油など引火性の高い物質が発見されていないことから、放火の可能性は低いとみている。

 火災が発生したのは築30年を超える古い建物で、スプリンクラーがなかった。現行の関連法により、簡易スプリンクラーの設置対象からも除外されていたことが確認された。

 1982年12月に建築許可を、83年8月使用許可を受けたが、建築台帳には「考試院」ではなく、「その他の事務所」と登録されていた。そのため、今年実施された安全点検の対象から外れていた。

 ただ非常ベルや非常口、避難用の緩降機は設置されていた。建物は5月15日に行われた一般利用施設の特別火災調査安全点検では特に問題がなかったことが分かった。

 詳しい火災の原因を調べるため、10日午前10時より、警察・消防・国立科学捜査研究員・韓国電気安全公社など関係機関による合同鑑識が進行される。

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