金正恩氏のソウル訪問は17日か、北朝鮮からの反応はなし

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長による年内のソウル訪問に向け、韓国大統領府が事実上のカウントダウンに入った。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先日の韓米首脳会談の際、トランプ大統領に対し「2回目の米朝首脳会談前の金正恩氏によるソウル訪問」について理解を求めたことから、今や必要なことは「金正恩氏の決断のみ」というのが韓国大統領府内の共通認識だ。大統領府のある関係者は「できるだけ年内の訪問を前提に準備を進めている」とする一方「北朝鮮の事情によっては来年のはじめに延期されることもあり得る」ともコメントした。

 別の韓国政府筋によると、韓国大統領府と政府は当初12月13-14日の金正恩氏ソウル訪問に向け準備を進めてきたが、北朝鮮が延期を要請したため一旦は中断となった。しかし政府は今月12-14日の訪問に向け改めて準備を進める方針を固め、米国に了解を求めることにした。文大統領は先月30日の韓米首脳会談でこの問題を取り上げたが、これはその時点ですでにこのような方針が固まっていたからだ。その後、韓国政府は国家情報院と北朝鮮の統一戦線部との直通電話を通じ、北朝鮮に韓米首脳会談の結果を説明した上で、金正恩氏のソウル訪問を改めて求めたという。これに対して北朝鮮は「ちょっと待て」という趣旨の反応を示したようだ。

 北朝鮮が即答を避けた背景には、北朝鮮内部の事情が関係しているとみられている。北朝鮮はこれまで12月に重要な対外スケジュールを入れたことがない。12月は1年を決算し、新年辞などの準備に全力を傾けるいわゆる「総話」の期間となるからだ。またそれ以外にも故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の7周忌(17日)、金正恩氏の祖母にあたる故・金正淑(キム・ジョンスク)氏の101回目の誕生日(24日)、金正恩氏の最高司令官推戴日(30日)など、金正恩氏の家系にまつわる記念日が12月に集中しているため、金正恩氏が平壌を開けることには政治的な負担がかなり大きいようだ。

 金正恩氏が年内のソウル訪問を決断する場合、日程は金総書記の命日となる17日以前となる可能性が高いとみられる。韓国大統領府もその可能性が高いとみて、大統領府警護処を中心に警護・警備計画をとりまとめたようだ。上記の韓国政府関係者は5日「12-14日のソウル訪問は今も可能性が残っている。1泊2日も可能だ」とした上で「ソウル市内の3カ所のホテルと訪問先の候補地についてすでに調査を行った」と明らかにした。プレスセンターはソウル江南区三星洞のコンベンションセンター(COEX)が検討されているという。

李竜洙(イ・ヨンス)記者 , イ・ミンソク記者
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