韓国KBS、金正恩委員長を称賛するインタビューを放映

韓国KBS、金正恩委員長を称賛するインタビューを放映

 時事問題を取り扱うKBSのテレビ番組「今夜・金済東(キム・ジェドン)」の今月4日放送分で「偉人を迎える歓迎団」へのインタビューが映し出され波紋が広がっている。「偉人を迎える歓迎団」とは北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長のソウル訪問を歓迎するための広告や募金活動を行っている団体だ。ここで言う偉人とは金正恩氏のことだ。

 団長のキム・スグン氏はインタビューの中で「(金正恩氏は)人柄が謙遜で、指導者としての能力も実力もあり、今の(北朝鮮)経済の発展などを見て本当にファンになりたくなった」と述べた。北朝鮮における政権の世襲や人権侵害などについては「朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領の後に(娘の)朴槿恵(パク・クンヘ)前大統領の時代になった。中国の習近平・国家主席やロシアのプーチン大統領は20年以上にわたり権力を握っている。これらはなぜ世襲と言われないのか」などと的外れな主張を並べ立てた。

 この問題と関連してKBS公営労組は5日に発表した声明で「現行法で反国家団体とされている金正恩氏を称賛する発言を、国の基幹放送局がそのまま放映するのは問題」と指摘した。野党各党からも批判の声が上がっている。保守系野党・自由韓国党の朴成重(パク・ソンジュン)議員は「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が金正恩氏のソウル訪問について『全ての国民がもろ手を挙げて歓迎してくれると信じる』などと言ったので、待ってましたとばかりにキム・スグン団長の発言が放映された」として番組制作スタッフの意図を問題視した。

 これに対して番組の制作スタッフらは6日に声明を発表し、その中で「(インタビューが映し出された後)番組のスタジオでは正しい未来党の李俊錫(イ・ジュンソク)最高委員と緑色党のシン・ジエ共同運営委員長がインタビューを批判した。司会者も中立的な立場を守った」と主張し、その上で「金正恩氏を称賛したとの批判は事実を歪曲(わいきょく)したものだ」と反論した。

シン・ドンフン記者
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