【萬物相】政治はショーなのか?

 「文在寅(ムン・ジェイン)の青瓦台」でショーを担当するタク・ヒョンミン行政官は、文大統領の行く場所とあらばどこにでも行く。南北首脳会談でも、何か華やかに弾むような場面が登場すると「タク・ヒョンミンの作品」と言われた。いかにも大衆公演企画会社出身らしく、大統領のイベントに歌手や歌をよく登場させる。1月10日の文大統領の会見でも、このところ支持率が低下している20代と50代に人気の歌を5曲も聞いた。「困難を共に乗り越えていこう」など、選曲の理由を記した報道資料まで出た。大統領が青瓦台本館の赤いカーペットを敷いた階段を背景に全ての演説を終えた後、迎賓館に移動して記者との質疑応答を行ったのも今回が初めてだ。テレビ映りの効果を最大化したのだ。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長も、父・金正日(キム・ジョンイル)総書記、祖父・金日成(キム・イルソン)主席と違ってショーを非常に好む。1月8日に中国を訪れた金正恩委員長が身に着けていた服と帽子は、66年前に金日成主席が訪中したときのものと全く同じだった。西欧風の書斎に仕上げられた部屋で新年の辞を発表するショーも、かつては見られなかった。政治ショーは、人々の「ロマン」心理を意識したものだ。大衆は、複雑な内容よりもテレビの画面に映ったイメージに影響される。

 いくらショーが重要でも、実質より優先ということはあり得ない。文大統領も「今こそ成果を示すべき」と語った。それほどに韓国国民の視線は厳しい。そのせいだろうか、任期の初めごろは新鮮に見えたタク・ヒョンミン作のショーも、ネット上では「うっとうしい」というコメントが少なくない。雇用崩壊や特別監察チーム問題、シン・ジェミン元事務官の暴露といった諸懸案は、ショーや演技で一時しのぎはできるかもしれないが、解消はできない。

崔慶韻(チェ・ギョンウン)論説委員

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 【萬物相】政治はショーなのか?

right

関連ニュース