北メディア「開城工団再開は金正恩氏の恩徳だと南の実業家が感激」

名義を盗用して宣伝戦を展開

 北朝鮮メディアは11日、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が新年の辞で「開城工業団地・金剛山観光の条件なき再開」を表明したことについて、金正恩委員長の「偉大な恩徳」にして「海のような聖徳」だと主張した。

 北朝鮮の対外宣伝メディア「メアリ」は、韓国の開城工業団地入居企業の関係者が作ったとする「大聖人でなければ施し得ない偉大な恩徳」という内容の寄稿文を掲載した。寄稿文は「10年近くにわたって好況を享受してきたが、保守政権が開城工業団地を全面閉鎖したことで私の企業はたちまち零細企業に転落してしまい、私は一日一日かろうじて暮らす身の上になってしまった。開城工業団地を閉鎖してしまった保守政権の仕打ちは、恩恵も信義も知らない、実に背恩、忘恩の行動だった」と保守政権を非難した。また「(金正恩委員長の開城工業団地再開の意思は)本当に天のように広い度量をお持ちの聖人でなければ到底行い得ない偉大な恩徳。10年という歳月、共に心を通わせた北の労働者の姿、故郷のように慣れ親しんだ工業団地の構内道路がもう目に浮かぶ」と記した。

 専門家らは、実際に韓国の企業関係者がこうした記事を北朝鮮メディアに送った可能性は高くない、とみている。にもかかわらず、北朝鮮が「南の実業家」名義まで持ち出して宣伝文をアップしたのは、開城工業団地再稼働の雰囲気を造成して韓国政府を圧迫しようとする狙いがあるからだと分析されている。

チェ・ヨンジン記者
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