【コラム】「親文在寅派公務員」に振り回される韓国軍

 北朝鮮の核・ミサイルに対抗する「3軸体系」の強化を目指していた「国防改革案」が大統領府で拒否されたかと思うと、今月11日に発表された国防中期計画では「3軸体系」という言葉そのものが変更された。軍は、対北朝鮮軍事対応体制に穴が開く懸念があるのにもかかわらず、北朝鮮と昨年9月19日に南北軍事合意書に署名した。宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官=当時=は金正恩委員長の前で、「答礼訪問(金委員長が訪韓)することになったら、海兵隊を動員して(済州島の)漢拏山頂上にヘリポートを作る」とまで言った。北朝鮮の挑発行為に万全の構えでいなければならない軍は「たが」が緩み、先頭に立って「平和、平和」と浮かれている。

 軍は政治組織ではない。万一の事態に備えて、いつでも戦う準備をしなければならない所であるのにもかかわらず、政界の空気に流されて肝心の自分の仕事を忘れてしまったようだ。大統領府の「独走」と「越権」がそれを助長し続けている。

政治部=ペ・ソンギュ部長

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