光化門再整備、「キャンドル革命」に追いやられる李舜臣像

光化門再整備、「キャンドル革命」に追いやられる李舜臣像

 ソウル市が21日に発表した光化門広場再整備事業設計図の当選作と鳥瞰(ちょうかん)図。1968年に広場に設置された李舜臣(イ・スンシン)将軍の銅像と、同じく2009年に建てられた世宗大王の銅像は広場の外に移転し(左図)、また広場の地面には歴史的な事件を象徴する造形物などが描かれるという(右図)。ソウル市は「キャンドル市民革命を形にした地面の装飾も行いたい」との考えを示した。

 ソウル市は21日、光化門広場再整備事業の設計図当選作を発表した。李舜臣(イ・スンシン)将軍の銅像と世宗大王の銅像を移動させ、キャンドル革命のイメージを地面に刻むことが大きなポイントだ。ところが計画が発表された直後から「光化門広場のシンボルでもある二つの銅像を移転するのか」といった反対の声が相次いだ。するとソウル市は公募と公論化過程を経て決定したという設計図を「再検討課題」とした。国のシンボルを変更する重要な政策について「まともな公論化過程を経ず軽々しく発表したのでは」といった指摘も相次いでいる。

 ソウル市はこの日「新しい光化門広場プロジェクト計画」を発表し、審査委員の満場一致で選ばれた当選作「ディープ・サーフェス-過去と未来を呼び覚ます」を公表した。陳亮教(チン・ヤンギョ)氏、キム・ヨンミン氏、ソン・ナクイル氏、キム・ヒジン氏の4人の建築家による今回の当選作を見ると、光化門広場の地上部分には視野を広げるため何も設置されていない。そのため李舜臣将軍の銅像は今の位置から北西に400メートル離れた政府ソウル庁舎前に、世宗大王の銅像は西に100メートル離れた世宗文化会館周辺に移動する。代表を務めるCA造形技術士事務所の陳氏は「広場の中心は歴史の軸として開けておき、英雄たちは横から見守るようにするという考え方だ」と説明した。

鄭智燮(チョン・ジソプ)記者
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