【コラム】重病を患う韓米同盟にいつまで沈黙を続けるつもりか

【コラム】重病を患う韓米同盟にいつまで沈黙を続けるつもりか

「脱米・通北・反日」で同盟よりも民族共助を先立たせる文政権

米軍が撤収し同盟が解体されれば韓国は「風前のともしび」

 韓米同盟が「トランプの狂風」と南北合作の「民族共助風」のはざまで揺れている。第10回韓米防衛費分担金交渉は、一度に2倍にまで引き上げるよう迫るトランプの厳しい要求により難航している。一部の専門家たちは「金銭問題で同盟に亀裂が入っている」との見方を示しているが、間違った判断を容易に下すものではない。同盟は以前から重病を患っていたほか、分担金を巡る押し問答は表に現れた病状の一つにすぎない。にもかかわらず、笛を吹くべき知識人や政治家は、前に出ることなく、腕組みしながら高みの見物を決め込んでいる。

 同盟が揺さぶられるようになった要因の一つは、北朝鮮の対米・対南戦略だ。北朝鮮は2017年までに米国本土に核攻撃を加える「計算ずくの狂気」ゲームを展開した。米国国民たちは「韓国を守るために北朝鮮の核攻撃のターゲットにまでならなければならないのか」と疑問を抱き始めた。北朝鮮が核兵器をてこに「同盟の緩み」を狙ったのが功を奏したわけだ。北朝鮮が南に向かって叫ぶ「同じ民族同士」「民族自主」「外勢排撃」などは、同盟解体を狙った扇動スローガンだが、多くの韓国の若者はこれをロマンと受け取っている。

 これにトランプの商業主義的アプローチが加勢した。大統領候補時代から同盟国に向け「安保ただ乗り論」を主張してきたトランプ大統領は、就任とともに「米国優先主義」と「拝金主義」を打ち立て、同盟国に対し要求した。韓米連合の演習中断決定には、苦心の痕跡さえ見られなかった。マティス国防長官の辞任で、ホワイトハウスにはトランプの予測不可能な即興的政策決定をコントロールする「タワー」がいなくなった。米国が世界の舞台で自由民主主義を守る「素晴らしい警察」の役目を放棄し「他人の国のためにお金を使ったり血を流したりしない」と発言するようになったため、同盟関係は弱まるほかない。

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