平昌五輪1年:江陵は観光客増、平昌は五輪時よりも36万人減

 平昌五輪以降、江陵は夏の行楽地という名声以外に「五輪観光地」という新しい付加価値を得た。1月31日午前、江陵駅前にはスマホを片手に持った若者たちが平昌五輪のマスコットであるスホランとバンダビ、五輪旗の造形物などを背景に写真を撮る姿が目立った。SNS(会員制交流サイト)などを通じてうわさが広がった市内の「おいしい店」と浜辺のカフェ通りは、平日にもかかわらず観光客たちでごった返した。

 江陵を訪れた観光客は、2017年の1530万人から18年には1925万人と約395万人も増えた。江陵にはKTX(高速鉄道)が開通し、ソウルと1時間ちょっとで結ばれるようになった恩恵は大きい。昨年KTXの江陵線の利用客は、1日平均1万2000人だった。宿泊業者は2016年と比べて約200カ所、客室数では3149室が増えた。昨年11月末現在で江原嶺東地域の雇用保険に加入した勤労者数は宿泊・飲食店業やサービス業だけでも前年比で約6万9000人増加した。

 しかし、平昌は五輪以前とほとんど変わっていない。五輪後に撤去された五輪プラザの敷地前でスケトウダラの専門店を運営するキム・ボムジュンさん(57)は「五輪の現場を一目見ようと訪れたお客さんたちが『こんな所に来ようと言ったのは誰か』と互いにけんかするのをよく見掛ける」と話す。五輪の聖火台を除いては1年前の雰囲気を感じさせる空間や施設がほとんど存在していないためだ。キムさんは「うちはもともと床に座って食べる飲食店だったが、五輪を前に食卓と椅子を購入し、修理のために大金を継ぎ込んだ。しかし、大会期間中にも特需はなかった」とした上で「今は不景気で地域のスキー場を訪れる人が減り、例年よりも商売は上がったり」と肩を落とす。

 2017年に1044万人だった平昌郡への観光客は、18年に1008万人と36万人も減少した。漢陽大学観光研究所のイ・フン所長は「五輪のような大きなイベントの前後では、むしろ混雑を避けようとして純粋な観光客が減ってしまうきらいがある。手遅れになる前に五輪と連携した地域観光商品を開発しなければならない」と警鐘を鳴らす。

 「平昌の疏外」は何もこれだけではない。江原道は、1月9日に五輪1周年記念行事を江陵でのみ開くことにしていたものの、平昌郡民たちが大反対したことで、平昌と江陵に分けて行うことにした。

江陵・平昌=キム・ウンギョン記者
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