左派偏向の韓国映画界に対抗、右派文化団体「シネマ党」発足

 韓国の映画監督・政治家などおよそ200人が右派文化団体「シネマ党」を結成、11日に発足式を開いた。参加者らは「韓国映画界は99対1で左派に偏っている。韓国という共同体へのプライドを持てる映画を育成したい」と語った。

 シネマ党は、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に賛成する星州の住民らを題材にした映画『星州、赤い月』を作った崔工在(チェ・ゴンジェ)監督、脱北を題材にした『クロッシング 祈りの大地』など北朝鮮関連の人権映画を手掛けたキム・ギュミン監督が創立を主導した。団体名は、映画(シネマ)をテーマとした志を同じくする人々の集まり(ダン〈党〉)という意味と、韓国文化界の左派偏向問題を自由に話し合う「マダン(広場)」という意味を持つ。李竜南(イ・ヨンナム)元清州大学演劇映画学科教授、「大韓民国文化芸術人」ナム・ジョンウク代表など文化界関係者およそ100人と、保守系最大野党「自由韓国党」の議員96人が創立人に加わった。

 11日に国会で開かれた発足式で、崔工在監督は「異なる考えを持っているという理由だけで言うべきことも言えずにいた右派映画人が、シネマ党を通して世間に乗り出していくことを望む」「長らくの間、韓国映画界では99対1の戦いが続く中で、右派・自由映画は根絶やしにされた。臨時政府樹立100周年に当たる今年は左派偏向映画があふれ出るだろうと予想し、志を同じくする映画人や政治家を集めることになった」と発言した。祝辞に立った自由韓国党の金秉準(キム・ビョンジュン)非常対策委員長は、国家報勲処が北朝鮮の国家検閲相・労働相などを歴任した故・金元鳳(キム・ウォンボン)に対する独立有功者叙勲を推進していることを挙げ「(韓国映画界が)左派独立運動家らを英雄として描いて大衆が熱狂し、少し後に国が勲章を追叙するということが繰り返されている」と指摘した。

 また自由韓国党の鄭容基(チョン・ヨンギ)政策委議長は「愛国主義のコード(政治的理念や傾向)で共同体統合に寄与した米国のハリウッドのように、韓国で多様なジャンルの映画製作ができるようにする文化的土台を固めたい」と語った。

 保守系映画関係者と政治家らが組織をつくるのは今回が初めて。先に2012年、民主党と統合進歩党の議員らが左派系映画関係者と連帯して「韓国映画を愛する国会議員の会」を作った。この団体は、哨戒艦「天安」爆沈事件に対し疑惑を提起するドキュメンタリーの再上映要求も行った。

 シネマ党は今後、映画関係者教育事業、製作支援事業、セミナーなどの学術事業などの後押しをする計画だ。崔工在監督は「反日・反米をそそのかす映画ではなく、自由市場経済を肯定し、韓国という国にプライドを感じられる作品を支援したい」と語った。

キム・ウンジュン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース