【コラム】空母に名を刻む米大統領、空港に名を刻む韓国大統領

【コラム】空母に名を刻む米大統領、空港に名を刻む韓国大統領

赤字まみれの3空港に名を残す文在寅大統領

 1兆3000億ウォン(現在のレートで約1300億円、以下同じ)の巨額を投じて建設されたにもかかわらず、3年前にわずか1300万ウォン(約130万円)で売り飛ばされた空港がスペインに存在する。スペイン中部のシウダード・レアル国際空港のことだ。当時この国際空港が競売にかけられ、1万ユーロ(約125万円)で落札されたとのニュースが外信に報じられ話題になった。この空港は年間1000万人の輸送能力を持つ最先端の空港だった。設備も非常に豪華だったが、国際線を1便も維持することができず、開港から4年で破産してしまったのだ。実はここから車でわずか2時間の距離にマドリード空港があることから、当初から採算性を疑問視する声は根強かった。ところが左翼に掌握された地元の市当局が建設を強行したため、最終的に悲惨な結果に終わったのだ。愚かな政治によって天文学的な財政と税金を食いつぶした典型的な事例だ。

 韓国にも海外で話題になった空港が存在する。フランス通信(AFP)が2007年に選んだその年の「面白ニュース」に韓国の蔚珍飛行場が取り上げられた。「1300億ウォン(約130億円)を投じて建設された空港にもかかわらず、就航に名乗りを上げる航空会社がない」というのがその理由だった。この蔚珍飛行場も最初から建設してはならない空港だった。需要を予測したところ、利用客は1日50人という結果が最初から出ていた。しかしそんなことにお構いなく政治の力によって建設は強行され、最終的に税金を食いつぶしただけで閉鎖に至った。この空港建設を推進した人物は金大中(キム・デジュン)政権の初代秘書室長を務めた金重権(キム・ジュングォン)氏だった。そのため蔚珍飛行場は別名「金重権飛行場」とも呼ばれている。

 このように韓国の空港の中には時の権力者の名前がその名称となるケースが幾つもある。例えば忠清北道の清州空港は「盧泰愚(ノ・テウ)空港」と呼ばれた。盧泰愚元大統領が忠正南北道での選挙公約として空港建設を掲げ、当選すると実際に建設を行ったからだ。同じ理由で江原道の襄陽空港は「金泳三(キム・ヨンサム)空港」、全羅南道の務安空港は「金大中空港」と呼ばれている。大統領ではなくその当時の実力者の名称がついた空港もある。慶尚北道の醴泉空港は「兪学聖(ユ・ハクソン)空港」、全羅北道の金堤空港は「鄭東泳(チョン・ドンヨン)空港」で通じた。務安空港は「韓和甲(ハン・ファガプ)空港」と呼ばれたこともあった。彼らが権力を握った時に建設を強行したため、本来ないはずの空港ができてしまったという意味だ。

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