【寄稿】韓国の核抑止力、北の非核化失敗に備え画期的強化を

【寄稿】韓国の核抑止力、北の非核化失敗に備え画期的強化を

 ベトナムのハノイで開催された2回目の米朝首脳会談は、大方の予想とは違って合意を引き出せないまま終わった。韓国では政界全体が非常に失望した雰囲気だが、それとは対照的に米国と日本は今回の結果を歓迎しているようだ。今のところ「北朝鮮に非核化の意志がある」とする文在寅(ムン・ジェイン)政権の主張は間違っていることが確認された。このように国民を欺いた政府の過ちについては今後もその責任を厳しく追及すべきだが、それとは別に北朝鮮の実質的な非核化に向けた方策を見いだすことも、今われわれに課せられた喫緊の課題だ。

 まずは今回の失敗を教訓として米国と緊密に協力し、北朝鮮の非核化という原則を改めて確認した上で戦略を見直さねばならない。北朝鮮にとって核は生存そのもの、あるいはそれ自体でもあるので、これまで核開発を目指したいかなる国よりもその動機は非常に強い。北朝鮮をして核を放棄するか真剣に考えさせるには、「核を持つことが自分たちの生存にとってマイナスになる」と感じるほど厳しい圧力を加えていかねばならない。

 それにはまず期限を設け、北朝鮮に対して「非核化交渉に応じなければ今の国連制裁を経済封鎖のレベルにまで強化する」と国際社会が一致して決断しなければならない。北朝鮮において貿易の90%を占める中国が制裁に加わることがまずは成功に向けた鍵だ。また米国も独自制裁を今よりもさらに厳しくする必要が出てくるだろう。

 それでも北朝鮮が経済的な困難に耐え続けるなら、最終的には軍事力で解決に乗り出す可能性も念頭に置かねばならない。北朝鮮と中国が最も恐れるのは韓米両国による合同の軍事作戦による非核化だ。6・25戦争(朝鮮戦争)当時とは違い、今や世界最大の通商国家となった中国は米国との戦争を覚悟してまで介入するわけにはいかず、かといって知らないふりをするのも難しいだろう。世の中で失うものが最も多いのが北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長だが、その金正恩氏も死を覚悟して戦うよりは、核を手放すことを受け入れて生き続ける道を選ぶはずだ。

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