【コラム】金正恩と運命共同体になりゆく文在寅政権

【コラム】金正恩と運命共同体になりゆく文在寅政権

 中国やロシアのような国を除き、世界でハノイでの米朝首脳会談が成功したと主張する政権が二つだけあるが、それは韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権だという。今回の会談で金正恩が表明した寧辺の核施設廃棄を大きな進展だと主張する政府が世界に二つだけあるというが、それも文在寅政権と金正恩政権だという。世界で対北朝鮮制裁を解除しようと主張するただ二つの政権も文在寅政権と金正恩政権だ。会談決裂後、トランプ米大統領の交渉チームを非難したのも文在寅政権と金正恩政権の人々だけだ。国際社会で金正恩のスポークスマンの役割を唯一買って出た人物が文大統領であり、金正恩にとって唯一の「護衛役」は文大統領だという。世界で金正恩を「偉人」同然に称賛する放送を流しているのが、韓国の政権サイドの放送と北朝鮮の放送だという。

 米国が文大統領に米朝の仲裁役を求めたところ、北朝鮮に核を放棄するよう説得するのではなく、逆に対北朝鮮制裁を解除しようと言われた。対北朝鮮制裁が先になくなれば、金正恩は何のために核を放棄するというのか。文在寅政権はあらゆる問題で「北朝鮮」と「金正恩」が最優先だ。甚だしくは、独立功労者の昼食会でも「独立功労者の発掘を北朝鮮と共に行いたい」と述べる始末だ。

 意義深い三・一運動100周年の記念演説ですら、いきなり「パルゲンイ(アカ=共産主義者)」の話が飛び出した。(編注・文大統領は演説で「パルゲンイ」という用語について、日本による植民地統治期に日本が抗日独立運動家たちを弾圧するため使ったものだとの趣旨の発言を行った)「パルゲンイ」も結局は北朝鮮と関連する問題だ。政権初期にあれほど建国100周年を叫んでいたのに、突然言わなくなった。北朝鮮が「建国100年」という言葉を嫌がったためだという説がもっぱらだ。スポーツ界で最優先するのは南北合同チーム、南北共同開催だ。鉄道界は南北の鉄道連結、道路も南北の道路連結が最優先だ。観光の話は金剛山観光ばかりで、工業団地の話も危機状態にある韓国国内の工業団地ではなく、開城工業団地の話しか聞こえてこない。巷ではそうした文在寅政権の姿勢について、政権のスローガンである「人が優先だ」をもじって、「北朝鮮人が優先だ」などと皮肉られている。北朝鮮に対する関心の10分の1だけでも粒子状物質による大気汚染問題に取り組んでもらいたいとの声も漏れる。

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