マナー違反相次ぐ文在寅外交、見た目重視で専門性・責任感が欠如

 しかし、外交関係者の間では、「大統領が海外訪問するたびに外交上の欠礼が繰り返されるのは、単なるミスではなく儀典システムや政府内綱紀などの本質的な問題だ」と指摘する声が上がっている。文大統領が昨年11月にチェコ訪問した時は、外交部がツイッターの英語のアカウントで国名を「チェコ」ではなく26年前になくなった「チェコスロバキア」と誤って表記した。文大統領のカンボジア訪問を知らせる韓国大統領府公式フェイスブックには今月15日、台湾の総合芸術文化施設「国家両庁院」の写真を掲載した。また、昨年10月にベルギーで開催されたアジア欧州会議(ASEM)では、儀典チームがエレベーターを確保するのが遅れ、文大統領が各国首脳との記念写真撮影に加われなかった。李洛淵(イ・ナギョン)首相も昨年12月のモロッコ訪問時、ホテルのエレベーターが故障して数分間エレベーターに閉じ込められていたという。

 ある元大使は「大統領が海外を訪問する時は簡単なあいさつの言葉も2・3回は入念に確認して万全を期すのが外交の基本だ。システムがずさんで儀典チームの専門性も下がっているため、あきれたミスが繰り返されているのだろう」と語った。韓国大統領府の儀典が基本原則よりも、人に見せるための「ショー」に重点を置いた結果だという指摘もある。元外交部次官は「韓国大統領府と外交部の儀典における共同作業そのものがうまくいっていないことを象徴するものだ。専門性・責任感・綱紀が総体的にずさんだ」と批判した。

【表】文在寅大統領海外訪問時の「外交上の欠礼」騒動事例

安俊勇(アン・ジュンヨン)記者 , イ・ミンソク記者
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