【萬物相】韓国与党議員を襲ったブーメラン

 ところが、今度は文在寅(ムン・ジェイン)政権で中小ベンチャー企業部長官の候補者に指名された朴映宣議員が逆に「生活費」問題でターゲットにされた。野党・自由韓国党は「過去5年間で朴議員の夫婦合算所得は33億ウォンで、財産は10億ウォン増えた。差額が23億ウォンだったので、年平均4億6000万ウォン使ったことになる」と主張した。民主党が趙允旋氏を追及した方法そのままで、「ブーメラン」を浴びた格好だ。朴議員は「税金を差し引くと、1億6000万ウォン程度を使った」と説明したが、韓国党は過去の例を挙げながら、朴議員が自分には都合の良いことを言っていると批判した。

 朴議員には「論文盗用」をめぐる自身の発言にも足元をすくわれた。朴議員は野党の院内代表を務めていた2014年、教育部長官候補者に「論文盗用王」というレッテルを貼り、結局就任を阻止した。ところが、朴議員自身の修士論文にも盗用疑惑があるという。大学側は数年前、「一部盗用とみられる部分がある」としながらも、「独自の研究と判断される」との見解を示した。朴議員もそれを根拠に「全て説明済みだ」と主張した。しかし、攻守が入れ替わっていたとすれば、きっと「盗用だ」と声高に主張したのではなかろうか。

イム・ミンヒョク論説委員

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