偏向報道:文政権誕生を機にテレビ局のトップ交代、「積弊清算」番組急増

 インタビューの対象として出てくる政治家も政府・与党所属が多かった。時事番組12本のうち、政治家がインタビューで登場したケースは朴槿恵政権時に17人だったのに対し、文在寅政権時は79人と4倍以上も増加している。その内訳は与党・共に民主党所属が38人、野党・自由韓国党所属が18人だった。

■政府・与党を弱者枠に

 ソウル大学言論情報研究所は、テレビ時事番組が一方の意見ばかり語っているかどうかという「意見集中度」も測定した。その結果、朴槿恵政権時は弱者を擁護しながら政策当局を批判したのに対し、文在寅政権時は経済的弱者と共に政府・与党と北朝鮮を擁護しながらサムスンと保守系メディアを批判している。ある放送界関係者は「過去の政権を既得権勢力や『悪』『強者』の枠にはめて現在の権力を正当化しようとしている」と評した。

 今回の研究によると、バランスのとれた意見を批判的に伝える「正論的番組」は朴槿恵政権時のMBC『時事マガジン2580』だけだったとのことだ。ところが、この番組は文在寅政権発足時に「機械的中立」の範ちゅうに移され、『探査企画ストレート』の放送開始に伴い終了した。同報告書は「KBSのテレビ時事番組も、公営放送が目指すべき公論的時事番組をきちんと具現できずにいる」と分析した。

【図】「独善的」テレビ時事番組が増加 朴槿恵政権時 文在寅政権時

シン・ドンフン記者 , ク・ボンウ記者
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