「少女像に杭」の鈴木信行被告、16回連続で公判欠席

13年の初公判から一度も姿見せず
犯罪人引き渡しを日本に要請も手続き進まず

「少女像に杭」の鈴木信行被告、16回連続で公判欠席

 2012年に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「少女像」に杭(くい)を縛り付けたとして、慰安婦被害者に対する名誉毀損(きそん)などの罪で起訴された日本の極右政治家、鈴木信行被告が3日、ソウル中央地裁で行われた公判をまたしても欠席した。次回の公判は来年3月25日か4月8日になる予定だ。

 鈴木被告は2013年に起訴されて以降、公判に一度も姿を見せたことがなく、欠席は今回で16回目。

 韓国法務部(省に相当)は昨年9月、日本に対し鈴木被告の犯罪人引き渡し請求を行ったが、日本側は非公式に検討中との立場を明らかにしただけで、犯罪人引き渡しの手続きは一向に進んでいない。

 鈴木被告は2012年6月、ソウル市内の日本大使館前に設置された慰安婦少女像に「竹島(独島の日本名)は日本の領土」と書かれた杭を縛り付け、慰安婦被害者の名誉を傷つけた罪などで13年2月に在宅起訴された。

 さらに15年5月には、ソウル市内の「戦争と女性の人権博物館」と京畿道広州市にある慰安婦被害者支援施設「ナヌムの家」に、慰安婦被害者を侮辱する少女像の模型などを日本から送りつけたとして追起訴された。

 また、鈴木被告は動画投稿サイト「ユーチューブ」と本人の運営するウェブサイトに「慰安婦ミニ少女像を慰安婦博物館に贈呈」と題する動画を掲載した疑いも持たれている。

チョン・ユンア記者
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