福島水産物禁輸の韓国、日本との紛争でWTO勝訴

WTO上級委員会、一審判断覆す

 韓国が福島など8県産の水産物輸入を禁止している措置をめぐり、韓日で貿易紛争が起きている問題で、韓国が事実上、勝訴した。

 世界貿易機関(WTO)=スイス・ジュネーブ=の最終審に当たる上級委員会は11日(現地時間)、日本が起こした福島など8県産の水産物輸入禁止措置提訴で、一審に当たる紛争処理小委員会(DSB)パネルの判定を覆し、韓国の措置が妥当であると判定した。2011年に原発事故が起きた福島県近海で獲れた水産物を韓国が輸入禁止にすることは恣意(しい)的な差別には該当せず、不当な貿易制限でもないと判断したものだ。

 DSBパネルは昨年2月、韓国の輸入規制措置が日本産食品に対する差別であり、必要以上に貿易を制限しており、WTO衛生および植物衛生協定に反するとして日本の主張を認めていた。

ウォン・ウシク記者
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